鉱物とハーブ けもの道

鉱物標本の拡大写真とハーブティーブレンドの実験。ときどきホロスコープや読書をからめて。

ミネラル分を補給する読書

今度の日曜、11/29の石フリマに向けてテンションを上げていきます。今年は12月の池袋のミネラルショーも予約のみの入換制だし、行かないかもなと思っているのですが、石フリマはコレクターさんが愛着のある石を思い思いのしつらえのお店で売られる一番好きなイベント。まだ昨年しか行ったことがないけど、石を集めようと思ったきっかけでもあります。ミネラルフェスタとかに比べて原石も多めだった気がするし、コロナだろうがここは行きたい。

で、いま読んでいるのは

『鉱物語り』藤浦淳 著/創元社

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著者はコレクターであると同時に新聞社に勤め、鉱物の話の連載も担当された方。思想的に、産経かぁという思いはありますが、流石に読みやすい文章で本当に楽しげに石の話をされている、よい本です。

 

感心したのは、鉱物採集の道に入るきっかけとなった小学生のときのガーネットのみならず、中学の時に採集した晶洞など、古い標本の図版がたくさん収められていること。昔から思い出と結びつけて沢山の標本の一つ一つを大切にしてこられたのですね。

 

一つ一つの詳細は覚えきれないし、私は採集に行くほどのコレクターではないけれど、その熱意はじんわり伝わってきて、自分が「これぞ」と思う石にこそ巡り会いたいという気持ちは高まってきます。

 

ちなみに創元社は、山田英春著『風景の石 パエジナ』なども出している版元。石の風景、いいですよね……。

木星土星のきずなブレンド

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木星土星が0°

その両方が水星と60°、月と90°

なので、図でこの二本の線(赤と緑)は二重に太くなっています。二本を撚り合わせた固い絆と見立てて、太くしっかりした味のお茶にしてみました。

 

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木星 セージ 1/2

土星 スカルキャップ 1/2

月 ホワイトウィロウ 1/2

水星 リコリス 1/2

それぞれに味もキャラもしっかり濃い薬草戦隊。

 

香りはセージ、味はリコリスが強いですが、それだけでないという他の素材の気配もしっかりあります。見た目も茶色がかった緑の、ハーブティー にしてはどっしりした色。

紳士の固い握手のようなお茶でした。

 

いつも思うんですが、星座のサインが♈️♈︎みたいに絵文字であるんだから、惑星のサインも一種類くらい入れといてくれたらいいのにな……

酔っ払いのためのブレンド

昨夜はウイスキーのビール割りみたいなものをくいくい2杯やってしまった後にもう少しストレートで、なんてことで、結果的に空いたのはビール1缶とポケット瓶半分。

危険水域ではないけど、ちょっと酔ったなということで、寝る前に肝臓に良さそうなブレンドをしました。

 

ヒントにしたサイトはこちら。

 

product.matsuura-gp.co.jp

 

 

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ミルクシスル 1

ローズマリー 1

レモングラスは持ってないのでなし。

仕上げにターメリックすなわちウコンを足してみます(写真に入れ忘れた)。

 

ミルクシスルの種は砕くのですが、前回すり鉢でやりにくかったので、今回はお茶パックに入れて麺棒の端でペキッペキッと潰しました。下に敷いた紙に少し精油?みたいなのが滲みます。見るからに、有効成分たっぷり含んでいます、という感じ。

 

つぶしたミルクシスルの種を、水から煮出します。今回はこれが主役なので、ちょっと丁寧に成分を絞り出すつもりで。沸騰して少ししたら火を止めてローズマリーを投入、5分くらいで出来上がり。

 

この段階だと、ややまろやかなローズマリーティーという仕上がりです。ここに、ウコンのちからを借りるべく、料理用のターメリックを一振り。

 

普段カレーに入れる時は他のスパイスにかき消されるターメリックの香りを初めて認識しました。やや苦いような香りだけど味は苦くない。なんかうっすら温泉を連想したのはなぜだろう。薬湯? ローズマリーと合わさっているので単独とはまた違うのだろうけど、このくらいの強さだとハーブともうまくやっていけるようです。セージとかとも、もしかしたら合わせられるかも。

 

今朝、お酒は残らずに済みました。このお茶のおかげか、もともと許容範囲の量だったのか。あと、最近の二日酔い対策で割とうまくいってるのは、喉が渇いて目が覚めたタイミングで、体が欲する量の水を飲むこと。まあどれもおまじないのようなものかもしれませんが。

小さな橄欖山

緑色のきらきら。

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玄武岩中のかんらん石

from Arizona, U.S.A.

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マグマが冷え固まった火成岩の一種が玄武岩で、海底は主に玄武岩でできているらしい。玄武洞ジャイアンツコーズウェイの六角形の柱状節理でも有名です。

城崎温泉&玄武洞、なんて旅行もしてみたいものです。

 

鉱物コレクションとしてのメインはかんらん石、宝石になるとペリドット

かんらん石を主成分とするかんらん岩がマントルを形作っているそうですが、中学の理科で地球の模式図などと一緒に教わった石をこうして掌に載せてみると、地球と自分との間に糸がつながって遠く広がるよう。そして、本当はどんな石も地球に由来するかけらなのだ、と思い直すのです。

 

かんらん、は橄欖と書いてオリーブの訳だったのですが、実は別の植物。聖書でキリストが十字架にかけられる前に祈ったゲッセマネの園があった場所も、かつては橄欖山、今はオリーブ山というようです。橄欖石もOlivineの訳ですが、すでに決まってしまった名前だし改称はしないのですね。平仮名や片仮名で書かれることが多いのもそのせい?と想像してしまいますが、単に常用外の字だからかもしれません。

 

この辺まで、コトバンクの「橄欖」「オリーブ山」「マントル」「火成岩」「かんらん石」などの項目を参照しつつ。事典の横断検索はほんと便利。

 

エルサレムのオリーブ山は標高800メートル程度のなだらかな山のようですが、うちの小さな橄欖山は拡大すれば険しい岩山です。

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緑一色のように見えて、実は透明、黄緑、薄緑、濃緑、ところどころに黒い粒も混ざって変化があるのです。

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玄武岩との境目はこんな感じ。ちょっと溶けたようにも見えるけど、異質なものの境目がわりとはっきりしていて、よくくっついてるもんだなあと思います。

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梅酒ブレンド諦め気味

紅茶にブランデー垂らすみたいに、ハーブティーに梅酒をなんとか合わせられないか検討しているのだけど難しい。

 

例えば、以前試したブレンド

エルダーフラワー(金星の誼)

ハイビスカス(甘酸っぱさに合わせて)

ホーソン(火星だけどバラ科だし)

 

……梅酒の酸味が目立って、ただでさえ苦手なハイビスカスの酸味と、合うといえば合うのかもしれないけど私はこれは苦手な感じでした。

 

本日のリトライ。

リコリス(この甘みで、梅酒の渋いような酸味を抑えたい)

ローズヒップ (前回のハイビスカス感からの連想)

リンデン(軽めのお茶をベースにする)

ジュニパーベリー(このままだとリコリス単独の香りになりそうなので、少し複雑にするために追加。ジンで梅酒を漬けられるくらいだし相性よいかも?)

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……お茶としては美味しい。かなり。リコリスとジュニパーベリーの組み合わせは、草よりもしっかりした木質のゆたかな香りがするしリコリスの甘さも丁度良い加減。

梅酒を注ぐと、たしかにリコリスで抑えるのはある程度効果があるようだけども、やはり酸味を渋く感じる。香りは、梅とはっきりわからない酸っぱい香りが加わる。やはり蒸留酒とは違うし、何より酸味は扱いが難しいようです。

まあ道なき道をゆくと、こういうこともままあります。

お酒とハーブということで言ったら、お酒に漬け込む方がいい結果が出そう。いずれ試すかも。

 

『ウォーターランド』ブレンド

「いったい歴史に何の意味があるんですか」

そして歴史教師の妻はなぜ赤ん坊を誘拐したのか。

イギリスの沼沢地に根を下ろしたふたつの家族と、Genius Lociの物語。

 

『ウォーターランド』グレアム・スウィフト/真野泰 訳 新潮社

さまざまな時間と人が織り交ぜられた小説をお茶にしてみます。

 

まず水辺の土地の象徴として柳、ホワイトウィロウ。

弛みない干拓の営みのように歴史を語りつづける主人公の歴史教師トム・クリックは土星のイメージ、かつ痩せた湿地の出身なのでホーステール(スギナ)。

カトリックの女学校出身で、後年に赤ん坊のイメージに取り憑かれる教師の妻メアリはミルクシスル(マリアアザミ)。

冷戦の時代、第三次世界大戦の悪夢に怯えながら「歴史に何の意味があるのか」と最初の問いを発する少年は水星、不眠に効くというけれども大変つよい匂いのするバレリアン

堕胎の技術を持つ「魔女」マーサには、民間薬と魔法のイメージが重なるエルダーフラワー。

そして、土地の繁栄の要となるのはビール。なかでも、ジョージ5世の即位を祝う「戴冠記念エール」が町中に引き起こした混乱と、花火のような大火災は圧巻です。思い切ってビールをひとたらしして仕上げます。

 

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ホワイトウィロウ 1/4

ホーステール 1/2

ミルクシスル 1/2

バレリアン 1/4

エルダーフラワー 1/2

 

割合は、物語に沿うよりも各ハーブの強さを考慮しました。

お湯がわくのを待つ間に、ミルクシスルの種を摺鉢で少しつぶします(硬いし滑る)。

 

この比率でもバレリアンの苦い香りが強く香ってきますが、「歴史に何の意味があるんですか」という問いがこの物語の根底にあることを思えば相応しいと言えるでしょう。

 

少し濃い目にして、ビールを入れる前に味見。強い香りの割に、味は苦味もなく淡々としています。

このままさらさらと飲んでしまいたくなるけれど、あえてビールを一口注いで……

 

アルコールと炭酸の苦味で、がらっと味が変わります。大人しい田舎町の人々が「戴冠記念エール」で狂乱に陥るさまを思い浮かべても良いかもしれません。麦の香りを期待したのですが、むしろホップの香りが立って、百草丸のようなバレリアンと意外によく合っています。

そうか、ホップもハーブのようなものかもしれない。

麦を強調するならウイスキーでもいいかもしれませんが、アトキンソンビールとともにあった沼沢地(フェンズ)を思って、このテーマではこれでよしとしましょう。

 

主人公たちに選んだハーブが香りの弱いものだったので、霞んでしまったのは反省点。結果的にバレリアンとホップのひねくれた香りは湿地の印象に合うような気がしますが、これから物語ブレンドをいろいろ試す中では考えていきたいところです。

変な季節にめげないブレンド

木枯らしが吹いてもいい頃に、なぜこの春みたいな風。あったまるお茶を楽しむ感じでもないし、変な感じ。夏でもいけそうなぐらいの青っぽい香りで、でも清涼感というほどでもなく、まあ今日の変な気候にうまく乗っかれる味を試みました。

 

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ローズマリー

フェンネル

ローズヒップ 

エキナセア

各1/2

 

5分強、長めに出してフェンネルがしっかり香ってきたところで味見。この一捻りしたような甘い香りが、さっぱりしたローズマリーとよく絡みます。少々もったりしたエキナセアも、薬っぽさをローズマリーに抑えられつつ味に深みを加えているような。

 

このまま暖かくなるわけもなく、またどこかで急降下するはず。どんな気候になっても対処できるように力を抜いて、昨今のタガが外れたような季節を乗りこなしていきたいものです。